昨日の今日

KINOUNOKYOU

お笑いとテレビと映画と本と音楽とサッカーと…

2022-01-01から1年間の記事一覧

ソン・アラム『大邱の夜、ソウルの夜』

大邱の夜。家事のことも子どものことも何もかもすべてを押し付けられているのに、それに加えてつらつらと文句を投げかけられるホンヨンが大切な親友コンジュに会いに、息苦しい家父長的な夫の実家を飛び出す。ホンヨンは溜まっていた言葉たちをいっぺんに吐…

都会を走る猫に名前はいらない

巷で話題のOpen AIが開発している画像生成サービス「DALL·E」に申請を送っていたのですが、ようやくメールが届き招待されたので、さっそく「A 1960s American magazine cover of kawaii cute cat in a headphone and sneaker」などとテキストを入力してみる…

AMAZON PRIME ORIGINAL『ALL or NOTHING: Arsenal』

昨シーズン、2021-22シーズンにおいて、最もプレミアリーグを楽しませてくれたチームとしてまず挙げられるのが、40歳という若き壮年監督、ミケル・アルテタ率いるアーセナルだろう。彼にとっては3シーズン目となる重要な年であった。1億4500万ポンド(約235…

IVE『I’VE SUMMER FILM』

生い茂る緑の中を6つの淡く可憐な白が通り過ぎるのを草木の隙間から垣間見る。夢のような柔らかで朧げな情景を目の当たりにしながら、その先に“連帯”といった確かな希望を見届けることさえできるのかもしれない、と思わせてくれるところまで膨らんでいく、…

イチヒ『廃バスに住む』

ComicWalkerで連載されているイチヒ『廃バスに住む』が面白い。現在、単行本は2巻まで刊行されていて、ComicWalkerのサイトに飛べば5話くらいまでは無料で読むことができますので、試し読みをぜひ。 マンションの水道管が破裂し、部屋の中が水浸しになってし…

本気になるならケンカもするよ

Anri - Last Summer Whisper - YouTube ほんとに一生暑いですね。さいあくだ。縁側で扇風機の風を浴びたり、アイス食べたりしたいですね。このアニメーションは『ああっ女神さまっ』であるらしい。観たことないのだけど、女の子のキャラデザかわいいので気に…

シルヴィア・プラス短編集『メアリ・ヴェントゥーラと第九王国』

シルヴィア・プラスのショッキングな自死から半世紀以上を経て、新たに発見された未発表短篇『メアリ・ヴェントゥーラと第九王国』。アメリカで大きな話題となった2019年から3年後、ようやく邦訳され、日本でも刊行された。物語は少しばかりの躊躇を胸の隙間…

何処へ行くのか

I'VE SUMMER FILM - YouTube さすがに暑すぎますね。ほんとに良くないと思う。しんどすぎる。夏きらい。昼間の街中を歩いているとき、ほんとに災害急だなあとため息をついてしまう。けれど、そんな夏もちょっとは良いものかもしれない、と思わせてくれるIVE…

遠くへ行きたい。「2022.7」

パソコン音楽クラブ - KICK&GO feat. 林青空 - YouTube 7月終わり。夏ですね。『サマーフィルムにのって』の影響からなのかなんなのか、伊藤万理華が出てるだけで、夏っぽい〜と思うようになってしまった。 あっちこち歩いていたいなんとなく楽しそうなほうへ…

本で泳ごう。2022夏。

毎年やってきてしまう暑すぎる夏に疲弊している。そろそろ夏やめてほしい。しかも今年は6月から真夏日みたいな気温で街を熱してきたわけなのだから、まだ8月になったばかりであるけれど、もうヘトヘトである。そんなだから愉快な気持ちで街に繰り出していく…

僕は見たよ僕は見たよ

「ばあちゃんにうつったらどうしようかってことが心配なのよ。じいちゃんはボケてるでしょう。なんにもひとりでできないんだから。薬だって貰いに行かなきゃいけないんだし。ほんとに困っちゃうねえ」 母が電話で、母の姉と相談しているのを聞きながら、今回…

『Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2022』at 埼玉スタジアム2002

パリ・サンジェルマン(ネイマール)を目撃するために初めての埼玉スタジアム2002に行った。初めてネイマールに会うのならやっぱりトラックなしのスタジアムがいいだろうと思って、国立競技場のvs川崎フロンターレのチケットも当たっていたのだけれど、こっ…

夜明けを待つ心に

『岡野博覧会』のために青山一丁目でおりて草月ホールに向かって歩いていたら、警官5人くらいもすれ違った。もうほんとにとても遠くにきてしまったような気持ちになる。別になにも悪いことしていないのに、心がざわざわする。平穏ではない。重たい心臓を運び…

しおりのなんとなく日常『ドイツ旅行』

わたしは最近、『しおりのなんとなく日常』というYouTubeチャンネルにたまらなく魅了されている。このチャンネルは2020年に初めて動画がアップされ、週に1回程度、しおりさんが「女ひとり、はしご酒」をしたり、「宅飲み」をしたりと基本的には「食べるvlog…

矢野満月『シビは寝ている』

第81回ちばてつや賞 一般部門賞「大賞」受賞作である矢野満月による読み切り作品『シビは寝ている』はわたしたちに大切なことを考える機会を与えてくれる作品だ。動物の権利、人間と人格、種による命の線引き…などなどいろんなことに思いを巡らせてしまう。 …

岡野陽一 第一回単独公演『岡野博覧会』

草月ホールにて、岡野陽一による第一回単独公演『岡野博覧会』を観賞。ホール内に入ると舞台には暖かみのあるライトが降り注ぎ、ドラム缶やベンチなどノスタルジックな風景が広がっているのだけれど、座席にはなぜか3Dメガネが置かれている。お笑い芸人のラ…

なんにもない日

20220706 - YouTube 暑すぎる。暑いのほんとにやめた方がいいと思う。ぐったりしてしまう。羊文学のためにZepp DiverCityに向かう。お台場ってどこからでも遠いので嫌だなあ、と思う。着いたらまんまとガンダムの写真を撮ってしまう。ほんとにこれやめたい。…

足立慎吾『リコリス・リコイル』第1話

『WORKING!!』や『ソードアート・オンライン』シリーズなど数々の作品でキャラクターデザイン・総作画監督を担当した足立慎吾の初監督作である『リコリス・リコイル』第1話は、夏アニメを代表する傑作になることを予感させられるものであった。安定した作画*…

羊文学TOUR2022『OOPARTS』in Zepp DiverCity Tokyo

羊文学のTOUR2022『OOPARTS』に行ってきた。Zepp DiverCityの1階ってなんだか微妙な気がするなあ、と思っていたので今回は2階から見たのだけど、会場全体を見れるので演出や照明の感じを俯瞰してみれるので良かった。椅子に座れるのも楽チンである*1。 オー…

嶋佐・ノエル・ギャラガー『Don’t Look Back in Anger』

嶋佐だいすき!!!!!!!!!!『ラヴィット』木曜日、横田真悠23歳の誕生日プレゼントとして、ニューヨーク嶋佐がOasis『Don't Look Back in Anger』を生演奏で披露していたのだけど、そのあまりにも真っ直ぐで誠実な佇まいに、めっちゃくちゃ感動してし…

遠くへ行きたい。「2022.6」

aespa 에스파 ‘ep2. Next Level’ – SM Culture Universe - YouTube 遠くへ行きたい。「KWANGYA」って遠くとかそういう次元で話せるやつなのだろうか。aespaって結局どうなるの。物語がなかなか進まないからよくわからないのだけど、やはりどうしても私は『魔…

植田まさし『40周年記念コボちゃん傑作選』

(ほぼ)365日、描き続けて40年。1982年に連載がスタートし、作品数は1万4,000回を超える。『コボちゃん』連載40周年記念に刊行された『コボちゃん傑作選』は市井の人々がこの世に生きるアイデンティティのギュッと詰め込んだ本になっている。本書冒頭には「植…

青いダンスフロアー

ツアーのためにアメリカに行っているOKAMOTO'Sのメンバーが修学旅行さながらに、部屋でぼんやり話したりする様子をインスタライブからお届けしてくれていた。10年ぶりの相部屋だという。レイジがゲームをやりながら喋り、ハマは画面の外で機内食はマズイと言…

きっと君はいい事おもいつく

Just The Two Of Us - YouTube 最近、この曲を聴きながら眠っている。眠れないときにはこれか、玉置浩二か、曽我部恵一がいい感じ。それかもう普通にフランク・オーシャンがいい。最近、眠れなさすぎて、困る。眠れずにベッドの上に横たわっている時間が本当…

眠れないとき

あー、眠れない。眠れないなあ……………ほんとに眠れない。眠れん。「無」だ。「無」を思おう。何も考えない。なーんにも考えないぞ。なんにもだ。なんにも。なんもに…………無理だ。あー、マジで眠れない。もう2時だよ。どうするの。どうするのよ。カナメストーン…

松居大悟『ちょっと思い出しただけ』

どこかに行きたいなあ…と思うけど、どこに行ったらいいかわかんないじゃないですかまあ、だからお客さんに行き先決めてもらってそこに向かい続けるのは、ずっとどこかに向かっている気がして楽しいですね タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)は日々、いろんな人…

Horsegirl『Versions of Modern Performance』

シカゴは「風の街(Windy City)」とよく言われるそうなのだけれど、その言葉は、元来、「口ばっかりの街」という意味での使われ方であったらしい。十九世紀末、コロンブスのアメリカ到達四百年を記念する万国博覧会の開催候補地としてシカゴが名乗りを挙げ…

名前なんかない猫

パンプキンポテトフライの単独公演から帰ってきて、ゆっくりして、0時をまわってもまだCL決勝キックオフまではまだ4時間もあるらしい。4時間も!さすがに時間を持て余すので、青山真治『東京公園』 東京公園 三浦春馬 Amazon を観始める。カメラマンを目指し…

遠くへ行きたい。「2022.5」

もう5月が終わってしまった。遠くへ行きたい。なんといってもサッカーのことから。まずは速報に次ぐ速報に神経をとがらせながら、ドキドキ胸を高鳴らせていたプレミアリーグ最終節でのあまりに盛り沢山な劇的ドラマについて。リヴァプールvsウルブスは1-1膠…

パンプキンポテトフライ 第一回単独公演『ぶた』

北沢タウンホールにてパンプキンポテトフライ第一回単独公演を目撃!単独のタイトルは、彼らの漫才途中でなんの突拍子もなく奇想天外に放たれるワード(ねづっち)のように、なんの脈絡もない、『ぶた』である。Youtubeチャンネルで公開されているタイトル決…