昨日の今日

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お笑いとテレビと映画と本と音楽とサッカーと…

PICK UP

佐倉準『湯神くんには友達がいない』

野球部のピッチャーで勉強も完璧な湯神くんは、ほとんどのことをひとりで完結させることができる。基本的にイヤフォンをして大好きな落語を聴いているために他人と話そうとしないし、野球にしてもチームとして勝つというよりは自分の目標をいかに達成するか…

「ドーピング」を考える---ポール・ポグバの活動禁止に寄せて

はじめに---ドーピングを考える 2016年の夏にたくさんの移籍金を残してマンチェスター・ユナイテッドに旅立ったポール・ポグバが、フリートランスファーとしてユヴェントスに帰還したのは2022年の夏であった。ディバラに託した背番号10をもう一度自分のもの…

三笘薫の美しいドリブルに寄せて

三笘薫が世界最高峰のサッカーリーグであるイングランドのプレミアリーグでセンセーショナルなムーヴメントを巻き起こしている。小学生から高校生までを川崎フロンターレのユースで過ごし、トップ昇格を打診されていたものの「プロで通用する自信が持てない…

2022 FIFAワールドカップ カタール大会 日本代表に寄せて

涙する選手たちの顔をテレビで観ながら、ベスト8への旅が終わったことを実感した真夜中を思い出す。ベスト16という成績でもって日本代表が大会を去った。閉幕してからまだ3週間ほどしか経っていないのに、W杯のあった日々が遠い昔のことのように思えてならな…

宇野常寛『水曜日は働かない』『砂漠と異人たち』

「水曜日が休みになると1年365日がすべて休日に隣接する」という提案によって、「労働」から「活動」へ移行した日々の豊かさを綴った書籍が『水曜日は働かない』である。文章を書き、都会の街中を走り、相棒のT氏とお喋りをするという何気ない日々が豊かな筆…

本で泳ごう。2022夏。

毎年やってきてしまう暑すぎる夏に疲弊している。そろそろ夏やめてほしい。しかも今年は6月から真夏日みたいな気温で街を熱してきたわけなのだから、まだ8月になったばかりであるけれど、もうヘトヘトである。そんなだから愉快な気持ちで街に繰り出していく…

諫山創『進撃の巨人』最終巻に寄せて

4月9日(金)発売の「別冊少年マガジン」5月号(講談社)にて、11年7か月におよぶ長期連載に幕を下ろした諫山創『進撃の巨人』。そして、6月9日(水)、単行本の最終34巻も無事に発売されての堂々完結である。ついに終わってしまったのだ。これだけの物語を…

『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』ゲスト : ニューヨーク

『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』のゲストとしてニューヨークが出演。佐久間宣行と屋敷の業界を深く潜るようなトーク、そして、その周りをふわふわと漂う嶋佐の面白さありと大変充実した内容でした。さて、このエントリーでは、ニューヨーク…

羊文学『POWERS』

ひとり絶望し、世界へ背を向ける。もしくは、中指を立てる。そんな誰かのように絶望しているひとが遠いどこかにいるかもしれない、そのことは誰かの世界を肯定し、不安を和らげる。羊文学は重厚な轟音で包み込み、耳をそっと塞いでやる。そして「この世界は…

坂元裕二×土井雄泰『花束みたいな恋をした』

坂元裕二による初のオリジナル恋愛映画。監督を土井裕泰、ダブル主演を菅田将暉と有村架純が務める。ある社会で生きる登場人物たちの苦悩や生の煌めきを描いてきた坂元裕二が本作では徹底してそういったものを排して、ありきたりな恋愛映画として描いたのが…

『キングオブコント2020』-ニューヨーク-準優勝

屋敷「キングオブコント…2回戦負け…やらかしてるわ。去年、一昨年と、一応、準決勝までいって、オールナイトニッポンZEROのパーソナリティになった今年こそは決勝にいきたかった。あのラブレターズでもいっとんやから…オールナイトニッポンZEROのパーソナリ…