昨日の今日

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お笑いとテレビと映画と本と音楽とサッカーと…

SOCCER

「ドーピング」を考える---ポール・ポグバの活動禁止に寄せて

はじめに---ドーピングを考える 2016年の夏にたくさんの移籍金を残してマンチェスター・ユナイテッドに旅立ったポール・ポグバが、フリートランスファーとしてユヴェントスに帰還したのは2022年の夏であった。ディバラに託した背番号10をもう一度自分のもの…

『Jリーグワールドチャレンジ2023』横浜F・マリノスvsマンチェスター・シティ

『Jリーグワールドチャレンジ2023』横浜F・マリノスvsマンチェスター・シティを国立競技場で観戦。昨年のパリ・サンジェルマンに続いてのスター軍団目撃である。プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグという歴史的3冠を達成した王者であるシティは…

『セルティックFC・ジャパンツアー2023』at 日産スタジアム

日産スタジアムにて開催された『セルティックFC・ジャパンツアー2023』横浜F・マリノスvsセルティックFCを観戦。6-4、両チーム合わせて10ゴールを記録するなどオープンな展開で大いに盛り上がったのだけど、来場者数は20,263人…日産スタジアムでは今季最少だ…

木村元彦『コソボ 苦闘する親米国家 -ユーゴサッカー最後の代表チームと臓器密売の現場を追う-』

単一民族国家であるかのように誤認してしまえる日本という国でこの本を読んでいると、あまりに過酷な分断と対立の連続に衝撃を受けてしまう。序章の冒頭にあるように、極東アジアとの距離的な遠さ、文化的、宗教的馴染みの薄さもあって、アイデンティティの…

マッテオ・マラーニ『セリエA発アウシュヴィッツ行き』小川光生 訳

深く非現実的な静寂が、小さな広場を満たしていた。町は夜明けの薄明けの中にあった。ただ、太陽はまだ地上を温めていなかった。ヴァイス家の4人は、まだ眠っていた。早起きをする理由がなかったからである。子どもたちは、学校から締め出されていたし、両親…

サッカーキング『CALCiO 2020』番外編 俺はフィレンツェに行くんだ〜人生トーク〜

毎週、金曜日に更新されるサッカーキング『カルチョ2020』を観るのが楽しみでして、その番外編『俺はフィレンツェに行くんだ』が例に漏れず面白かったので感想を残しておきたい。この番組はイタリアのサッカーリーグであるセリエAを取り上げる番組であり、毎…

三笘薫の美しいドリブルに寄せて

三笘薫が世界最高峰のサッカーリーグであるイングランドのプレミアリーグでセンセーショナルなムーヴメントを巻き起こしている。小学生から高校生までを川崎フロンターレのユースで過ごし、トップ昇格を打診されていたものの「プロで通用する自信が持てない…

2022 FIFAワールドカップ カタール大会 日本代表に寄せて

涙する選手たちの顔をテレビで観ながら、ベスト8への旅が終わったことを実感した真夜中を思い出す。ベスト16という成績でもって日本代表が大会を去った。閉幕してからまだ3週間ほどしか経っていないのに、W杯のあった日々が遠い昔のことのように思えてならな…

誰にもわからないような

ベルトコンベアーにて運ばれてくる面白いキャラクターたちにめちゃ笑ってしまった。むちゃかわいいし最高。昨年の『肉うどん』にしてもロングコートダディは面白いね〜というのが今年の『M-1』本戦の感想だ。『M-1』というスポーツ漫才大会においては、「勝…

あと一歩 ここからあと一歩

ドイツとスペインが1位と2位の座をかけて争うのだろうと多くのひとが想像していたグループEで、その2つのチームを逆転の末に倒した日本が首位通過を果たした。劇的な、あまりに劇的な展開に本当に楽しませてもらっている。情けないことなのだけど、抽選会で…

コスタリカ戦が終わった

ランニングをして、コスタリカ戦の40分前に帰ってきた。2〜3週間前は結構寒い日もあったのだけれど、最近はそんなに寒くないので良い。快適だ。19時から試合が始まる。ドイツ戦の時は2時間前くらいからソワソワしていたのだけれど、今日はとても落ち着いてい…

日本逆転オッケーです!

W杯日本初戦。ニューヨークと武尊くん×サッカーという理想的な組み合わせのW杯応援番組が放送されていたのだけれど、さすがにこれを副音声にして試合を観ることはできないなあと思って、2-1という劇的逆転勝利に歓喜したあとで、ゆっくり観ました。武尊くん…

AMAZON PRIME ORIGINAL『ALL or NOTHING: Arsenal』

昨シーズン、2021-22シーズンにおいて、最もプレミアリーグを楽しませてくれたチームとしてまず挙げられるのが、40歳という若き壮年監督、ミケル・アルテタ率いるアーセナルだろう。彼にとっては3シーズン目となる重要な年であった。1億4500万ポンド(約235…

『Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2022』at 埼玉スタジアム2002

パリ・サンジェルマン(ネイマール)を目撃するために初めての埼玉スタジアム2002に行った。初めてネイマールに会うのならやっぱりトラックなしのスタジアムがいいだろうと思って、国立競技場のvs川崎フロンターレのチケットも当たっていたのだけれど、こっ…

パウロ・ディバラがユヴェントスを去るとき

2015年の夏、アンドレア・ピルロ、アルトゥーロ・ビダル、カルロス・テベスが去り、ユヴェントスは変革の時期にあった。正確なパスと高度な戦術眼を持ったレジスタ、そして、その脇を安定させるために攻守において辛労してくれる闘将、圧倒的なゴールへの嗅…

Netflix『ネイマール:パーフェクト・カオス』

現代のサッカー界には2人の偉大な選手がいる。ひとりは、この世に存在しうるなかで最も甘美な細かいタッチと緩急で相手選手を撹乱し、類い稀なる精度でシュートをゴールに突き刺す。もうひとりは、縦への推進力に満ち溢れたドリブラーから、一瞬の瞬発と跳躍…

Netflix『栄光のチーム:ユヴェントス』

2020-2021シーズンが終わりユヴェントスの成績は4位。10連覇の夢は途絶え、なんとかCL権を確保するにとどまった。この下降は、2014-2019の間に5つのセリエA制覇、4つのコッパ・イタリア優勝、2つのUEFAチャンピオンズリーグ準優勝をもたらしてくれたマッシ…

アンドレア・ピルロという男について

アンドレア・ピルロがユベントス(トップチーム)の監督になるという衝撃のニュースが深夜3時に飛び込んだときには、信じられない気持ちはありながらも、やはり嬉しさが込み上げてきて、飛び跳ねてしまった。Twitterでも驚きの声で溢れていて、心配する意見…

祝!リヴァプール30季ぶり優勝!『プレミアリーグ初制覇』

リヴァプールが1989-90シーズン以来、30季ぶりのリーグ制覇を成し遂げ、1992年に創立されたプレミアリーグでは初制覇となった。まあ、2位シティとの勝ち点を20ポイント差以上つけての独走状態だったわけで、ほとんど優勝は決まっていたようなものなんだけれ…

FOOT×BRAIN『日本サッカーの未来を考える岡田武史の生き方』

5月3日、10日、17日と3週にわたって放送されたテレビ東京FOOT×BRAIN『岡田メソッド: 自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系』特集が面白かった。岡田監督といえば本田圭佑をワントップに起用してベスト16入りをした2010年W杯南アフ…