昨日の今日

KINOUNOKYOU

お笑いとテレビと映画と本と音楽とサッカーと…

夜明けを待つ心に

『岡野博覧会』のために青山一丁目でおりて草月ホールに向かって歩いていたら、警官5人くらいもすれ違った。もうほんとにとても遠くにきてしまったような気持ちになる。別になにも悪いことしていないのに、心がざわざわする。平穏ではない。重たい心臓を運びながら歩きました。草月ホールには空気階段のTシャツを着ているひとがたくさんいた。この公演には4500円というチケットの値段が高いこととチケットが当たらなかったひとのために岡野陽一からの謝罪電話がついていたのだけど、私的には公演時間が1時間30分もなかったことに物足りなさを感じてしまった。しかし、めちゃくちゃ笑いましたし、岡野陽一はやっぱり天才でした。次の日に投票しに中学校に行った。andymori「革命」 - YouTube 「時間が必要である」ということにこれまではかなりなんだかなあという気持ちになっていたのだけれど、最近はそのことをだんだんと受け入れていけるようになってきた気がする。“革命”っていうのはなにかすべてのことをいっぺんにひっくり返してしまえるような響きがあるけれど、この曲のように時間のかかることであるのだと思う。うん、でも革命してほしいとかそんなことは別に思ってはいないのだよなあ、とも考える。「100回 1000回 10000回叫んだって/伝わらない 届かない想いは/100日 1000日 10000日たった後で/きっと誰かの心に風を吹かせるんだ/革命を起こすんだ」。漸進的な態度で少しずつ円環を広げていきましょう…まあ粛々に…というほかないのだけど、しばらくはなかなかの世界が到来したことに対する動揺は続くのだろうと思うし、もはやその地道に何かをした先に、風が吹くことを期待できないのも想像できてしまうのだけれど、まわりの人を大切にしましょうとか、そんな小さなことしか言えないもどかしさもありますね。もう中村文則の物語を市井の人々がなんとなく感じとれるほどに日常の隙間からじんわりと浸透し迫ってきているのを予感させられてしまうのだけど、それが私たちとは根本から異なる調停不可能な他者であるかというと私はそうも思えないのだ。むしろ、あの愚かな行為をした人は私(だった/になる)かもしれないとさえ思える。いま読んでいる村上春樹翻訳ライブラリー『バースデイ・ストーリーズ』に収録されている短編、デニス・ジョンソン『ダンダン』の最後の文章にはこう記されている。

しかし、今のところはコロラドの州刑務所に入っているはずだ。彼の心には優しさがあったと言って、あなたはそれを信じてくれるだろうか?彼の左手は、右手が何をやってるのかを知らなかったのだ。そのあいだの、ある大事なコネクションが燃え尽きてしまっていただけのことなのだ。もしぼくがあなたの頭を開いて、あなたの脳にひょいひょいとはんだごてをあてるだけで、あなただってそんな人間になってしまうもしれないんだよ。p43

デニス・ジョンソン『ダンダン』

進む角度が1度違っただけで、1キロメートル先では、まったく異なる場所に着いてしまうということを私たちはなんとなく理解しているようで、あんまりちゃんとわかっていない。何かが視界の端で光ったり、ハンカチが落ちたり、水溜りを避けたり、本当ならば見えていたものがそのときに誰かが通り過ぎ、ちょうど重なって見えなくなったり、誰かと出会えたり出会えなかったり、幾つもの偶然で微妙に変化していく。これは良くも悪くもあるのだけれど、だからこそ、わたしたちは人類社会に蔓延る悪を目の当たりにしたとき、そうしたものが自分の中にあることもまた認めざるを得ないでしょう。その内なる悪と理性によって戦うことができるのが人間の美しさであるけれど、そのすべてを個人に背負わせることはあまりに酷だ。そこに手を差し伸べてくれるのが、たとえ邪悪な(もしくは善意だったりするかもしれない)誘惑であったとしても、その手を握ってしまうことには理解せざるを得ないように思える。手を差し伸べないということは、それはいつか手を差し伸べられないということでもある。「100回 1000回 10000回叫んだって/伝わらない 届かない想いは/100日 1000日 10000日たった後で/きっと誰かの心に風を吹かせるんだ/革命を起こすんだ」。革命を起こすとはそういうことだ。いま暗闇に引き摺り込もうとしている“何か”は革命を起こすために、ずーっと手を差し伸べ続けてきたのだろう。悲しいですね。磯部涼『令和元年のテロリズム』に記されているように、わたしたちがぼんやりと誰か(私たち)を無視し続けているうちに(アーキテクチャ的にもうそういう構造にもなっているのだろう)。まあ、だから小中高と学校に行く理由はそういうところにもある。たまたま同じ地域に生まれただけで同じ空間に押し込まれて、そりゃうまくいくわけないのだけど、しかしなんとかやっていかなくちゃいけないし、勉強のスピードもある程度合わせなくちゃいけないし、なぜか文化祭とかもやらなくちゃいけない。自分だけが良ければいいというのではなくて、一応“みんな”というのが意識される。しかし、利他的に何かを行うというのはなかなかどうしてできないものだ。また伊藤亜紗『手の倫理』の話をしてしまうのだけれど、道徳的に手を差し伸べることが個人の範囲では難しいのであって、そのときになって悩みを伴った倫理的な判断が求められるのだろう。そして、その倫理的であり利他的なものにつなげていくにはどうしたら良いのかというのが、まさに選挙に行くこととかそんなことである(それも結局環境管理されてるのだろうか)。まあ、なんにしても時間はかかるのだろうか。知らないこともたくさんあるのだし、勉強しなくちゃいけませんね。なあんにも知らないことが残念です。なあんにもわからないのだ。政治学だとかではなく、単にすべてのものが汚染されていただけであったということが明らかになって残念です。銃弾にポジティヴな意味を見出させないでほしい。あの音が気づきになってしまった。

なんだか鬱々として、死にそうではありますが、アニメとかサッカーのことなどに思考を使いましょう。ふと、もうどうでもいいかあ、と思うことも大切だと思います。どうでも良いのです。今夏アニメは豊作とまでは言えないけれども、なかなか良いラインナップじゃないですか?まだぼんやりとしか把握できていないのですが、良さそうな雰囲気がありますよ!わたしは『オバロ』大好きなのです!しかし、『オバロⅣ』が始まって第1話を観たのだけれど、まったく予習する気力がなかったので、このまとめPVで記憶の片隅にある断片を思い出すにとどめてしまった。【オーバーロードⅠ・Ⅱ・Ⅲ】振り返りPV - YouTube 2期とかトカゲアニメだったのとか思い出しました。まあ、でも3期からでも観直すのも良いかもしらん。MYTH&ROID『VORACITY』好き。本作は侵略アニメであるから、なかなか苦しい場面もあるかもしれないのですが、おすすめ。アニメを観ているなあ、という気持ちになれる。とりあえず、夏アニメは『オーバーロードⅣ』『惑星のさみだれ』『リコリス・リコイル』の3本は完走しようかなあ、という感じ。あとは少しずつ足されていくかどうか。『リコリコ』はめっちゃおすすめです。

『EAFF E-1 サッカー選手権 2022』メンバー発表。小池、畠中、水沼、宮市、西村、岩田、藤田、とマリノスからは7人が選出。小池、水沼、西村は今シーズンのコンディションと結果を見ていれば順当ですね。ほんとに今シーズンの水沼はすべてにおいて気が効くし、内と外の走り分け、中に侵入してくるタイミング、クロス精度、素晴らしい。宮市も左サイド起用が増えてからめちゃ良いし、10年ぶりの代表ユニフォーム似合うといいな。木崎伸也『ナーゲルスマン流52の原則』

を読みました。内容的にはまあそれなりといった感じだ。しかし、整形してたのは本当に気づかなかったし、知りませんでした。監督が表に立つ人、役者としての求心力を得るためのブランディングはより求められるようになるでしょう、というのは本当にそうだなあ、と。これはかなりしょーもない持論なのだけれど、小中高とサッカーやってきて、やっぱりカッコいいやつというのはサッカーもうまいのだ。三苫とかも意外と歯を白くしたりしてるんだよな。最近、稲本潤一の動画をよく観ているのだけど、田中碧って稲本なんだなと気がつきました。ガンガンハーフスペースへのランニングして、W杯でも点決めてほしいですね。

ときに、私はアマゾンプライムで世界配信開始されたポール・ポグバのドキュメンタリーが日本では観れないのにだいぶムカついている。残念です。ポグバという男はそのひとりがいるだけでクラブのブランド力を向上させられる男であるのだけど、そのゴージャスな感じに惹かれるのはなんだろうか、と考えているのですが、「ゴージャス」「煌びやか」「ぎらついてる」みたいな感じのことに言及している本を知っている方がいましたら是非教えてください。よろしくお願いします。平野啓一郎『カッコいいとは何か』を読んでいるのだけれど、やっぱり「カッコいい」とはまた少し違う気持ちなのだ。カッコいいんですけどね。ユヴェントスはポグバとディ・マリアが入団が決まったけれど、いちばん重要なデリフトのことがなかなか決まらない。パウ・トーレス、ブレーメル、ガブリエウとか噂になっているけど本当にどうなるのか不安です。バイエルンバルセロナレヴァンドフスキ売る→バイエルンがデリフトを獲得→ユヴェントスが…となるようだけれど、早くしてくれないと前シーズンのようにリーグ序盤でふわふわして負けを重ねるみたいになりそうなので、とにかく早く決まってほしい。TWICE全員再契約。うれしい。

ニューヨークが出演しているので、『アメトーーク』とストロングゼロがコラボしたネット限定配信の「おつまみドラフト会議 2022」を観る。嶋佐は「メンチカツ」「ピザ」「もつ煮(せいやと競合、負ける)」「春巻き」で、屋敷は「するめいか」「ピザ(嶋佐と競合、負ける)」「さんまの塩焼き」「チャンジャ」だった。せいやが第一巡指名で「シュウマイ」で選択していたのだけど、わたしシュウマイ微妙なのだよな。シュウマイってごはん食べる感じじゃないし、餃子より下に思えてしてしまう。シュウマイなら餃子でいいじゃんと思う。わたしはシュウマイを軽んじています。下に見ています。

パリ・サンジェルマンの来日メンバー発表されて、ひと安心。ネイマール来ないんじゃないか…とドキドキしていたのでよかった。ネイマールとメッシなんて…溜め息が出てしまう。『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』第1話を観る。有村架純のことが年々好きになってきている気がする。『リーガル・ハイ』もそうだけど、言葉で戦うドラマだから、セリフがたくさん詰まっていて楽しい。

坂元裕二『初恋の悪魔』始まるなあ、と思いながら、光宗薫のインスタライブをぼけえと眺めていた。肩に絵をのせながら、とても丁寧な語り口で話していた。ときたま、「〜なんですかね…ふふふふっ」というふうに笑うのだけれど、その「…ふふふふっ」がいい。髪の毛は自分で切れる、外食苦手だったけど最近できるようになった、20代前半まで精神的に余裕がなくて半ばから余裕ができてきてこれから日々を純粋に楽しめたら…この1年くらいは食事が楽しめてきた(なに食べよっかな〜が楽しいらしい)、バンジー好き、とかとか話していた。わたしも食事わりとどうでもいいのだ。寿司だけあればいい。『テラスハウス』の軽井沢編、小室安未さんがデートでお洒落な野菜カレーかなんかを食べたときに、「あれ、なんか変なの入ってる」みたいなことを言って、山ちゃんにめちゃ怒られていたけれど、私もわりとあんなふうなこと言ってしまう人間なのだよなあ、たぶん。光宗さん、他にも吉野朔実という作家のお話をされていて、いくつか読んでみようと思いました。図書館にあるだろうか。

翌日、朝起きて、サニブラウン世界陸上で日本人初めての決勝に進出したのを見たり、10000メートルでの壮絶なラストスパートを見たりしてから図書館に行って、吉野朔実『神様は本を読まない』

を読んだ。エッセイ漫画を軸におすすめ本の紹介をしてくれる。気になった鬼海弘雄『東京夢譚』、銀林みのる『鉄塔 武蔵野線』を予約して、山岸涼子『わたしの人形は良い人形』、岩合光昭『ネコを撮る』を借りてきた。図書館めちゃくちゃ寒くて、外に出たとき、夏のぼんやりもわっとした暑さが身体にまとわりつくの気持ちよかった。

『おしゃれクリップ』山口智子ゲスト回を観る。山口智子ってほんとにかっちょええよなあ。でも、実際あったらウザそうだよなあ、と思いながら観る。世界を旅する共通点から中田英寿がVTR出演していた。中田英寿はもう絶対にサッカーに帰ってこないのだろうか。観終わったあとに、Youtube山口智子のCM集をたくさん観てしまう。スラッとしたパンツに白シャツがカッコいい。ユニクロのCM好きだ。

『有吉ぃぃeeeee!』はFIFA回だった。稲本潤一今野泰幸などが所属する南葛SCとの対外試合。矢作さんがゴールしていた。みちょぱとか普通にFIFA操作していて、すごいなと思う。

タイ・ウェスト『X エックス』を観た。A24シリーズ初のシリーズ作品になるらしい。むちゃ楽しい映画で最高!でした。アスペクト比が変化するように見えさせるカメラのズームによって、すでに止まっていたパトカーが見えるようになる冒頭のシーンですでにめちゃ興奮してしまいました。しかし、「老い」と「若さ」の対立は厳しい。2回目観たい。『トータルテンボスのぬきさしならナイト』には、あっちゃんが遂に登場していた。

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芸人には学生時代の話ずっとしていてほしいですね。なんかブラックマンバって死んでたらしい、ですね。最近、部屋の電気がチカチカするのだけれど、ヴェクナのしわざですかね。月10ドラマ『魔法のリノベ』、脚本が上田誠だし、キャストにもヨーロッパ企画たくさんですね。ほんわかリズムの良い会話、ライバルの設定、今作のテンション高めにツッコミ入れていく波瑠よいですねー。