昨日の今日

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パンプキンポテトフライ山名ソロライブ『OOPS!』

f:id:nayo422:20230623012937j:image山名自身が受付を担当し*1、早稲田クローバースタジオには開演前SEとして、山名のカラオケが流されていた(椎名林檎丸ノ内サディスティック』、ASIAN KUNG-FU GENERATIONソラニン』、和田光司『The Biggest Dreamer』、パスピエスーパーカー』)。席には、山名が5月30日(火)から6月30日(金)までの1ヶ月間で書いた日記が置かれ、表紙には撮影・持ち出し・冊子内容のSNS投稿は禁止と書かれている。

「僕、ひとりでライブするのとか初めてなんですよ。TBSラジオで『パンプキンポテトフライの剣』というPodcastをやっていまして、みなさんお気づきかと思いますが、その大人たちにやらされてます」と断りを入れてからライブがスタート。「そうですね。まずはライブのタイトルのことを説明するところから始めましょうか」となぜ『OOPS!』というタイトルになったのかを語り始める。

「僕、先輩にお笑いイップスなんちゃうん?と言われたことあるんですよ。やりたいこともないし、自分から何かをしたりもないし。で、そういうイップスを越えていこう!ということで、OOPS!みたいな…ね笑」と少し照れくさそうにしながら、教えてくれる。しかし、OOPS!という言葉には、「おっと!/しまった!/へま・失敗をしたとき」などの意味があるらしく、何かを越えていこう!というには少しばかり心許ないタイトルである。それを狙ってやっているのか、本当に知らずにそのタイトルをつけているのかはわからない。

「今日は本当に谷も来ませんし、僕ひとりです。なので、山名をもっと知ろう!ライブということで、みなさんの席にある日記をですね、一緒に読んでいこうと思います」

山名さんが5月30日の日記からつらつらと読み始める。あくまで非公開の日記であるので、その内容について言及することはできないのだけれど、とにかくこの1ヶ月はお金がなかったということを話してくれる。最初はその読んだ内容に補足としてそのとき思ったことや感じたことを教えてくれていたのだけれど、次第にただただ読み進めていくだけになってくる。そして、それを我々観客がひたすらに聞くのである。それはまるで、教典を読む教祖とその信者たちのようであった。そうなってくると早稲田クローバースタジオのステージ後ろの壁の柱が十字に見えてくるなどしてしまう。小さな箱の中にギュウギュウにお客さんが入り、文書を読み進める。新興宗教である。

さすがに日記を読んでいくだけではどうしようもない空気になってきて、お客さんに「何か質問はないですか?」と記者会見方式に。日記を読んでいて気になった箇所をお客さんが問い詰め、それに山名が応答していく。ここも日記の内容に言及することになってしまうので、ここには書けない。

途中、「僕、自分の好きなものを自信持って好き!と言えないんですよね」という話から、山名が愛好する大学バスケの話になり、そのときには物凄く饒舌になっていた。河村勇輝や富永啓生*2についてをニコニコしながら話していて、とても良かった。ブリキカラス小林メロディを招いてバスケ対談とかやっても面白いのかもと思った。しかし、大学バスケ縛りとなると難しいのかもしらん。

最後には、準備していたバイオリンを取り出し、「今の僕の実力を見ておいてください」と顎で挟み、音を奏で始める。もっと弾けないのかと思っていたのだけれど、思いのほか弾けていたので笑ってしまった。

このライブは定期開催にする予定らしく(谷の影響下にない、山名のためのコミュニティをめざしているのだそう)、バイオリンの練習を頑張り、1ヶ月後にその成果を発表することが宣言されて、ライブは閉幕した。来月、楽しみですね。

*1:うおっ!と思った

*2:富永啓生って、テレビやYouTubeで観ている感じの印象で小さいのだとばかり思っていたのだけれど、調べてみたら188cmもあって驚いた。アメリカはみんな2メートルなのだ。やべー