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カナメストーンネタライブ 『一一一三』ゲスト:パンプキンポテトフライ

f:id:nayo422:20221205124533j:image「一一一三(イチイチイチサン)」は11月13日、『M-1』準決勝に敗退したときの悔しさを、そして、カナメストーンの漫才において何かを掴んだ気持ちを忘れない、ということで企画されたライブ。初回ゲストは、出順がカナメストーンのすぐ後ろだったパンプキンポテトフライということで、個人的に嬉しい組み合わせ。今めちゃ熱い漫才師2組でしょう。会場が南大塚ホールであって、零士が大学生のときに住んでいた「大塚」での開催というのも嬉しい。ライブのついでに聖地巡礼もできてしまうのです。

Queen『Don't Stop Me Now』を使用したオープニング映像のあとにカナメストーンが登場。「Queenめちゃくちゃいい。帰ったら和訳といっしょに聴いてみてください」と零士が言い、しばらく2人でQueenを歌い始めて、楽しい。南大塚ホールでお笑いのライブが開催されるのは初めてのことらしく、カナメの漫才もまずはそこに触れてからのスタート。「座席が緑とか黄色とかで迷彩っぽいんだけど、お前がここ作ったの?」と零士が聞くと、山口支配人が「莫大な費用がかかりました」と続ける。「こんな平日に来てくれる状況は当たり前じゃないからな」と零士が感謝を述べると、「ここに来ている人は報われます。しかし、ここに来ていない人には必ず悪いことが起こります」と山口が持論を展開していくのが面白かった。一歩一歩つまづいて、足の爪が巻き爪になり、会社で靴下を脱いで巻き爪を見ている様子を上司見られ、最終的に取っ組み合いの喧嘩になるとのこと。

1本目のネタ、人体実験をするマッドサイエンティストを止めることができれば、歩きタバコを注意するのなんて余裕になるというネタがめちゃ良かった。人体実験を止めようとして何度も刺される零士と人体実験によって生み出されてしまったし殺戮人間の悲哀が感動的な物語であった。そしてラスト、歩きタバコを注意する零士の正義感溢れる佇まいも良かった。『同時に散ろう』も面白かった。カナメストーン『同時に散ろう』 - YouTube 今回のライブネタは血が出るようなものが多かった。M-1への勢い余って、血走ってるのかもしれない。しかし、カナメストーンは確かに面白くなってきているぞ…!というのを生で実感できたのがとても良かった。決勝に行くべきコンビであると改めて思いました。

幕間VTRは、11月13日にも準々決勝準備のために行ったというカラオケで、 Teenage Mutant Ninja Turtles『Opening Theme (1987)』

open.spotify.com

を完璧に歌い上げられるまで、何度もテイクを重ねるというものだった。2人がただ楽しそうにしているだけという映像がカナメらしくて良かった(谷はこの幕間VTRがなければ、もっとトークする時間があったじゃないかと言っていた)。

パンポテは『部屋探し』ネタを披露。単独で初めて見てから少しずつ修正が加えられていて、ネタが成長していくのを見ていけるのは嬉しいことであり、これもまた劇場に通うことの喜びなのでしょうということを感じてしまった。f:id:nayo422:20221227022510j:imageトーク部分では、山名が零士のご機嫌取りに挑戦。奇怪な動きに、相方の谷もその動きが何を表しているのか判然としないなかで、「バナナ剥いたら、ちっちゃいおちんちんみたいなのいっぱい出てきて、ポンポンポンじゃねえ!」とツッコミを入れていた。山名の意図としては「ポンデリングをちぎって、一粒ずつ投げつける」というものだったようで、「それで機嫌直せるかどうかは別として発想としては面白いよね」と零士がすかさずフォローしていた。山名がポンデリングを用いたのは、ミスタードーナツCMに出演する山名さん激似俳優、菅田将暉をちゃんと意識していたからであったのだろうか。『一一一三』は来月の再来月の開催日も決定していて、再来月には、めぐろパーシモンホールでやるそうです。おそらく小ホールではあると思うのだけれど、カナメストーンが厳かなところで漫才やるの素敵ですよね。