パンプキンポテトフライのツーマンライブ3本勝負、その2番目『メガネ０人』に行ってきた。開演時間を少し過ぎての参加になってしまったので、座・高円寺2に入った時にはちょうど「あらしたあー」という谷さんの声でパンポテ1本目の漫才が終わったところだった。なので、最初にやった漫才は見れなかったのだけど、あとの2本は「DM」と「ハメ撮り」だった*1。特に「ハメ撮り」は衝撃的であって、ひたすらに山名さんが腰を上下させているのに笑ってしまった。何をしてんだ…笑という感じである。
黒帯は初めて見たのだけれど、めちゃくちゃ面白くて感動すらしてしまった。「バイキングでステーキを焼く係は人間の頂点」ネタは本当に素晴らしくて、今年見たなかでトップの面白さであった。黒帯のYouTubeチャンネルにもアップされているので観ることができるのだけど、かなりブラッシュアップされているので、もはや別物となっている。【漫才】バイキング - YouTube 今回のツーマンで見れた「バイキング」は寺内さんの軽薄な仕草だったり、担当する係を発表するときの大西さんの発声だったりの要素が最高であった。また、なによりも命が軽いというのが素晴らしいのだ。とにかくこのネタのなかでは、ステーキを焼く人間以外はクソなのであり、焼きそばを焼く係であるときに「俺はクソだ…人間のクズだ…」と言ったり、唐揚げをタッパーに入れて持ち帰ろうとした人間を警棒で叩きまくったり、ドリンクバーの値段を払っていない人間の首を熱された棒で焼いたりと無茶苦茶なのである。そして、最後、大西さんが寺内さんの身体をブシューッと貫き、漫画的なアクションで終わったのにもめちゃくちゃ笑ってしまった。アホなのである。とてもバカバカしく最高でした。
後半の企画は、初対面なのでじっくり話しましょうということで、フリートークだった。山名さんは、おもしろい人、売れてる人、吉本は緊張するので、黒帯は最上級に緊張するとのこと。
トークテーマは、「黒帯は東京の漫才師で例えたら誰か」「黒帯はなぜ人気なのか」「コンビを組んだ時の話」「きつね大津」「最近いつキスした」などなど。トーク中、舞台上には虫が飛んでいて、黒帯先輩の話途中であっても、虫を捕まえにいってしまう山名さんにはメガネが握らされていた。
「賞レース獲ってないのにNGKで単独やらせてもらえたのは異例中の異例だったから」と話す寺内さんに、谷さんが「黒帯が人気である要因はなんだと思います？」と問いかける。「それはホモ漫才師やからやよ」。寺内さんによれば、いま人気の漫才師のほとんどはホモであるらしい。
黒帯の話からパンポテの話題に移ると、お笑いの道に誘ったのが山名さんであることに驚く黒帯。「抱っことか、ハメ撮りとか、谷の言いなりになってやらされてたんとちゃうんかい」（寺内）。「最初、山名がネタ書いてきて、それを見て、すげえなこいつ、ネタできてるやんって思って、お笑い始めたんですよ。でも、2ヶ月くらいして、山名の書いてるネタが、どうやらお笑いのフリー素材を寄せ集めて書いたネタっぽいぞって気づいたんですよね。それで、ダセェってなって、俺がネタ書き始めて、そしたらそれから何にもしなくなって、今です」（谷）
谷さんがホテル暮らしであるという話から派生した「最近いつキスした」のテーマでは、4人が舞台に背を向けて、直近のキスが何日前か、声色を変え（誰が言ったかわからないようにするため）発表するという謎の催しが展開された。最終的に、パンポテの2人が向かい合って、最近の近況を報告しあう感じになるなどカオスな状況に。
エンディングでは、みんなでメガネをかけて写真撮影。山名さんはずっと手に持っていたメガネをようやくかける。そして、今回の当日キャンセル数（60人）と次回の出演コンビ（ケビンス）が発表される。当日キャンセル数を毎回発表するライブってなんなんだ、と笑ってしまう。「この前のツーマンライブでも当日キャンセルの話したんですよ。まず、10億円とのツーマンがあって、そのときに当日キャンセル25人だったんですよ。そしたら前回のキュウさんとのツーマンが当日キャンセル30人で、俺らだったんかい、と。で、今日は60人す」（谷）。「それは運営の人どうにかしたほうがええんちゃう」（寺内）
当日キャンセル60人というのには驚いたけれど、それほど空席は感じなかったし、その分当日券で来れた人がいたということでよかったのだと思う（前回はかなりスカスカな印象はあった）。キャンセルできなくて当日券も出せず、空席になるよりは当日キャンセルありにしたほうが平日開催ライブとしては良いのだと思う。次回の8月はケビンスということで、楽しみ。山名さんにも特大ジャンプをしてもらいたい。
*1:掴みは「ラッコ沈め」と「抱っこ」で、今回は前回よりも「抱っこ」の時間が長かった
