昨日の今日

KINOUNOKYOU

お笑いとテレビと映画と本と音楽とサッカーと…

人生には必要ないですね

f:id:nayo422:20230612005300j:image『だが、情熱はある』10話。フォアグラを食べた若林*1が「美味しいけど、人生には必要ないですね」と言うのだけど、それにとても共感した。そして、社会にあるほとんどのものが私にとって必要ないなと感じることが最近ほんとに多い。私は必要以上にご飯を食べないし、衣服も買わない。あんまりお金を使わないので、お金持ちになりたいという野心もない。けれど、本を読んだり、映画を観たり、心地よくランニングしたり、サッカーボールに触る時間は大切にしたい。しかし、その時間は今や減少傾向にあって、果たしてこれでいいのだっけ、という気持ちになる。以前のエントリー、サッカーキング『CALCiO 2020』番外編 俺はフィレンツェに行くんだ〜人生トーク〜でも書いたけれど、友達と会う頻度は、月に一回、季節ごとに一回などになっていくのだろうか。そうしたら、もう一生のうちに会える回数を数えられてしまうほどである。人間は死ぬのだ、ということを最近しみじみ思うきっかけがあったからかもしれない。彼に何があったのか、そんなことはわからないけれど、そうなったのだ。私はある種の運命論めいたものを信じているので、そうなることは決まっていたのだろうと思うわけなのだけど、なかなか厳しいものがある。

NHK『100カメ-余命と向き合う人-』を観た。余命を宣告された人たちは、テレビに記録を残したいと申し出てくれたそうだ。生きた証をこの世に残したいという思いは普遍的なものであって、闘病ブログなどもそれにあたる。それを書くという行為が生きる意味となっていくのである。しかし、もはやインターネットの海はゴミで溢れてしまって、検索にはそういった市井の声が上がらなくなってきた。私の人生には必要ないですね、と思えてしまうような変な広告は見たくない。最近、「使える」「使えない」というような言葉をよく聞くようになった気がしている。資本主義的な社会であるため、そういった思考はしようがないのかもしれないのだけれど、なかなか無理になってくるものだ。黒帯もYouTubeで欲しいもの何もないと言っていた。

黒帯てらうち、36歳になっていろいろ考えてみた【黒帯会議】 - YouTube

わかります。欲しいものない。取り戻したいものがたくさんあるだけだ。

ヘッドライト町田さんに密着した動画がすごく面白かった。私にとっての幸福はわりとこれに近いのではないか…?とすら思えてくる。【ゴミ屋敷】25年売れていない芸人に密着したら想像を絶する一日だった!【前編】 - YouTube【ゴミ屋敷】25年売れていない芸人に密着したら想像を絶する一日だった!【前編】 - YouTube 私もニューヨークのテレビ番組を録画して、それを移すなどしているわけであって、もう老後はそれを観て過ごそうなどと夢想しているわけである。それを観るだけで時間は十分埋まってしまうし、映画もあるし本もある。良くないか…?と思ってしまう。

『どうする家康』第22回「設楽原の戦い」を観る。武田勝頼の演説と鉄砲に立ち向かう武田軍のシークエンスは明らかに『進撃の巨人』を意識しているものであって、やはり新しい大河ドラマなのだなあと思うなど。なので、次の敵は「徳川」というのではなく「世界」とまで発展させてほしくもあった…という気もするけれど、史実的にはその時の「世界」への意識はどうだったんだろか。f:id:nayo422:20230612012817j:image逆に、『進撃の巨人』が武田の惨劇を参考にしたというのはあるのだろうか。でも、『どうする家康』の演説から特攻への流れは明らかに『進撃の巨人』を意識したものではありますよね。この特攻は男性的なマッチョイズムによる発露として描かれてはいるけれど、そして女性は平和を望むという構図もなんだかなあとも思う。NHKの陣取り合戦からテレ東の陣取り合戦へ。f:id:nayo422:20230927094817j:image太川さんがそのままゴールしていたら、勝てていたということなのだけれど、相手の動きがわからない状況と陣をひとつでも多く取れる可能性があるのなら行ってしまう気持ちもわかるし、何よりも早くゴールしすぎて、ああ...その時間で陣を取りに行けたのでは...?と後悔してしまうことが頭をよぎるのもあっただろうな。パンポテ×黒帯のツーマン『メガネ0人』に行った。f:id:nayo422:20230614104241j:image黒帯『バイキング』がめちゃくちゃ面白すぎて、これはM-1いけるぞ!と思ってしまった。今年のおいてはマジでこのネタがナンバーワンです。私の人生には必要なものですね。

*1:髙橋海人ヤバすぎだ。本当に若林正恭すぎる