『羊文学 Tour 2021 "Hidden Place" 東京公演』のためにUSEN STUDIO COASTに行った。5番までの人〜、10番までの人〜………50番までの人〜………200番までの人〜というアナウンスを聞きながら入口前で待っていると、あれ、これは私かなり後ろの方で見ることになるのでは…と心配してしまうのですが、ちゃんと良い位置でライブを目撃できました。良かった。『銀河鉄道の夜』『マヨイガ』『夜を越えて』のラスト3曲はとくに素晴らしくて、「みんなの明日が幸せでありますように」と去っていく塩塚モエカはとても美しかった。最近、塩塚モエカはジャン=ジャック・ルソーみたいな人なのでは、と思う。音楽家としての側面ではなく、自然(個人)と社会を考える上での矛盾を抱えた人としての側面で(もういいよ、勝手にやってくれよ、私は田舎で暮らすよ!みたいな。社会(人倫)のなかで生きるのが善き生みたいなのはこりごりだ、みたいな。でも、それもわかる、みたいな)。それは楽曲やセットリストのなかでも幾度も揺れることで現れていて、その葛藤の揺れこそが美しいと思う。だからこそ、最近は光を歌うようになっている。『POWERS』の楽曲を中心に構成されたステージに、『ブレーメン』『踊らない』『人間だった』『涙の行方』『マフラー』が差し込まれ、そうして『you love』へとつながっていくのだけれど、大阪などでは『雨』やっていたようで、『雨』聴きたかったなあと思いました。フクダヒロアのドラマはドンッドンッと胸に迫るし、河西ゆりかの安定したコーラスも良かった。STUDIO COASTはこれで最後になるでしょうとなんとなく写真をたくさん撮ってしまった。開場から開演までの1時間、ライブ2時間を立ちっぱなしだったので、鞄を手に取ろうとしゃがんだときに腰が爆散しました。Czecho No Republic武井優心も駆けつけていたようで、「ライブ途中から意識どっか行って違うことばっか考えてた。つまり良いライブを見てしまったって事だなぁ」と感想を言っていた。誰なんだよ。めちゃ共感ですね。
ライブの2日後、日曜日。塩塚モエカと河西ゆりかの配信同時視聴会インスタライブを観た。ライブMC2人とも声が小さいのが悩みなのだと吐露する。塩塚モエカはコンビニで「え?」と必ず聞き返されてしまうらしい。私もそう、と共感してしまう。図書館で借りたり返却したりするとき、「貸し出し、お願いします」「あっ、返却ですか」「いや、貸し出しで…」「すみません、貸し出しですね」となることがよくある。私の声が小さいせいで、相手に「ごめんなさい」と言わせてしまうの良くないので直した方がいい。ときに、私は図書館に行くときに財布を必ず持っていく。というのも、本を借りるときにお金を要求されないだろうかという心配があるからで、まあ、そんなことは絶対にないのだけれど、タダで本を貸してくれるというのを未だに感激している。図書館から外に出るときにも、防犯ゲートのブザーが鳴らないだろうかとドキドキしてしまって、そろ〜と通ってしまう。そんなだから逆に怪しく見えてしまうのだけど。9月はなんだか目が滑ってしまって、本を読める感じではなかった(IZ*ONEの動画を観ることに時間を取られていたからかもしれない)。そのため、読んだことがあるものを、と『どこからお話ししましょうか』などを昨年末ぶりに再読。これは本当に良い本だ。あとは漫画をよく読んだ気がする。
中村文則『逃亡者』に不法就労をしてしまうベトナム人がでてくるのだけど、私は4年前くらいに東京地方裁判所に傍聴しに行ったことがあって、不法就労に関するものはたくさんあったのを覚えている。しかし、この本でも書かれているように、日本が作り出した構造的なものによって、不法就労をしなければならない状況に陥っているわけで、それを日本の正義でもって罰するというのがあまりにもヤバすぎるというのを今になってようやく理解できている。そして、この4年間で何も変わらないのである。公正世界仮説というものがテーマのひとつであり(格差が固定化された上での公正とは?ということである)、そこに祈りというものがどこまで切実なものとして接近できるのかという過去から未来、そして現在に至る祈りのモチーフが本作のもうひとつのテーマである。中村文則らしい官能的な描写がないことなどからも本作はエンタメ的なものではなくて、社会を正面から描いたものとして読めると思う。そしてそこから逃亡する者というタイトルが良い。“逃亡者”という題名とほぼ同じ大きさで“中村文則”とあるのはすごいなと思った。名前で売れる人なのだ。柴崎友香『公園へ行かないか?火曜日に』も読んだ。トランプが大統領になるというアメリカの激動の瞬間に立ち会うなどが書かれるのだけれども、あくまでも“暮らし”を重視したエッセイであって、いつだかの『王様のブランチ』で、「(『公園へ行かないか?火曜日に』は)特別な瞬間があるときに、大袈裟ではなくサラッと書いてあるのが良い」と言っていた。『正欲』を出してからいろんなところでインタビューを受けてるけど、分量などもあって、TOKIONのが1番良かった、気がする。
音楽ナタリーでの佐々木敦、南波一海、朝井リョウの鼎談も面白かった。オーディション番組、リアリティーショーとの距離感の話は朝井リョウは何年も前からしているのだけれど、まだ悩み続けているのは答えが出ないからということではなくて、観たいという欲望が身体から湧き上がってきてしまうということから逃れられないからということであって、これはなかなか身につまされることである。さらには、番組の演出などの構造だけによって視聴者の暗部が醸成されていくのであれば、それは番組の責任や視聴者のリテラシーの部分などが問題になってくるのだろうけれども、今日はインターネット上にもはや制御できないほどの禍々しさがうねっていて、真偽や善悪では判断しきれないほどの暴力的な何かが立ち現れてしまうから、しんどいのであって、そもそも洪水のような情報に疲弊してしまうのであって、そして、その暴力性が入れ替え可能なものとなり自分自身の欲望となんら変わりのないものとして立ち現れるのが不安になるであるし、私もそういう何かをインターネット上で目撃してしまうとオーディション番組とか観るのは向いていないなあ、と思うのだけれども(向いている人はいないのだけれど)、私の今回のIZ*ONEのように入口としても機能してくれるのであるし…むー、とりあえずIZ*ONEは最高です。ENOZI CamもひとまずEP.50まで観ました。この3週間くらいに観た中で最も好きな動画をあげるとすれば、Style Vlog in LAです。TWICEのスイス旅行も好きなので、私はアイドルが旅をする動画が好きなのかもしれない。サムネイルのウォニョン!なんなの。
なので、タイのスーパーでお買い物とかも観てて楽しい。ユリは雪見だいふく大好きらしくて、その影響で私も9月に3回くらい食しました。
それと、この動画もめちゃ好きで寝る前とかによく観ている。退勤しながら歌って踊って楽しい。後ろから急いで現れるユリ、チェウォン、それと、このときのミンジュずっとかわいいのだ。ウンビはどの動画でもお茶目だったり甘えん坊のシーンがある。良い。
IZ*ONEのVLIVEは家族!という感じがしてめちゃ良い。離れ離れにならないで…と呟いてしまう。ウンビと奈子がたこ焼きを作る回ほんとに好き。みんなワチャワチャ喋りながら最高なのです。鉄板に触れてしまって「熱っ!」となるウンビかわいいし、みんなのミンジュの雑な扱いも良いです。
[V LIVE] Night Talk💕✨💕✨vlive.tv
IZ*ONE表紙の『MUSIC MAGAZINE増刊 K-POP Girls』もゲットしました。
これK-POPのディスクガイドとしても優秀でとても助かる(しかしもう少し古めなのだろうなという感じも否めないので、2021版を出してほしい)。IZ*ONEは曲がいいのだ。『La Vie en Rose』『Colors』『Violeta』『Airplane』『Up』『Panorama』『FIESTA』『SPACESHIP』『Merry-Go-Round』とか他にも良い曲多すぎるー。TWICEも『FIESTA』で踊っておりました。
『MUSIC MAGAZINE増刊 K-POP Girls』を手がかりに、fromis_9を聴き始めたのだけど『My Little Society』めちゃ良い。『GirlsPlanet999』ではジウォンやドアが落ちてしまうなどこれは既定路線だったのかどうなのか分かりませんが驚きではあったし、これで最終メンバーはわりと絞られてきました。私はヨンウンがデビューしてくれればそれで良いという気持ちで観ているので、無事に残っていて嬉しい。発表された課題曲のなかで、『U+ME=LOVE』はめちゃIZ*ONEでして、好き。IZ*ONEが解散してしまったのって、世界でもかなりの損失だと思うのだけれど、どうですかね。何故に解散になってしまうのか、不思議でならない。スーパー金持ちが現れてどうにかして欲しかったです。
日本国内のアイドルを知るには『ねる、取材行ってきます』というTOKYO IDOL FESTIVALに向けた番組がとても面白いのでみなさん観るべきものです(てか、昨年のTIFオンラインにIZ*ONE参戦していたのですね)。私は小出裕介と南波一海からアイドル情報を叩き込まれた世代であるし、番組も見ていたので、2021年に2人のアイドル番組も見てみたいものです。かまいたち濱家と長濱ねるという2人体制なの良い。第2回では、理想の5人組グループをつくるアイドルドラフトをやっていたのだけれど、Task have Fun熊澤風花が競合し選ばれていて納得とともに、すげーとなりました。東京女子流・新井ひとみはベテランすぎで選ばれない感じですかね。東京女子流『predawn』『ミルフィーユ』好き。
『ねる、取材行ってきます』を観たのかどうだかわからないのだけれど、令和ロマンも「最強アイドルグループを作ろう!」をやっていた。
橋本環奈、川島海荷、齋藤飛鳥、山本彩が清竜人の周りで踊るのとか最高じゃん…!となりました。観たすぎるやつです。とか言っていたら、
公開されました。『Mr. PLAY BOY…♡』の「Yo!Yo!スケベ スケベ」とか今見ても強烈だ。最強アイドルグループを作ろう!くるまがみんなもやってみてね、と言っていたので私もやってみまする。『ねる、取材行ってきます』に合わせて、現役縛りにすると、
という感じになってしまう。本当は46は避けた方が良いのだろうけれども、入れてしまうよなあ。東京女子流・新井ひとみ、神宿・一ノ瀬みかの強さで他の3人を引っ張ってほしい。本田仁美がいるのでチェックしているのですが、AKB48『根も葉もRumor』も良くないですか。
あの偉い子、千葉恵里もいるのだ!やっぱりAKBにも素晴らしい人はたくさんいますよね。『PRODUCE48』を観なければ、後藤萌咲さんとか知らなかったし。
TIF一生に一度は行ってみたいと思っている。本田仁美と千葉恵里を目撃したいし、東京女子流、BEYOOOOONDSなども見てみたい。『LOVEFAV』から長濱ねると上白石萌歌はしっかり親交を深めているようで、吉岡里帆の演劇を見にいくなどしたそう。社会性を持った人なのだなあと羨んでしまうが、長濱ねるは『ねる、取材行ってきます』で「同世代の友達いないんですよー」と言っていた。adieuが凄いのだな。1ヶ月限定コラムもあり、上白石萌歌の充実は増してきている。良いですね。
ラジオのこと。『根本長井ANN0』が9月にあった。ちょー最高。半年に1回とは言わないので、1年に1回は呼ぶべき人たちなのだ。そして、ジングルを全て消し去ってしまったというニッポン放送ヤバすぎでして、ラジオのサブスクをやってほしいのだけれど、こうしていろいろと消し去ってしまっているのならそれも難しそうだ。データがないとかあるのだろうか。そうだったらとても残念です。InterFM『ACOUSTIC TOKYO RADIO』塩塚モエカ回とNHK FM『ミュージックライン』羊文学ゲスト回もあった。フクダさんが話そうとすると周りのみんなが「おっ、こいつ何を話すんやろなあ〜(ニヤニヤ)」とするのでとてもかわいそうだった。『オードリーANN』石川佳純ゲストで、リスペクトしすぎて逆に失礼みたいになっていたの面白い。「コンビニ行くんですか?」とか、そりゃ行くだろということなのだけれど、リスペクトがあるのだ。『星野源ANN0』若林正恭ゲストも良かった。悩みをゆっくりと対話によって言語化していくという美しき瞬間でした。
いつか遠い人や国の空
想い届けばいいな
いつか 今は居ないあなたを
目の前に現して 現して
夢の外へ連れてって
頭の中から世界へ
見下ろす町を 歩き出せ
夢を外へ連れ出して
妄想その手で創れば
この世が光 映すだけ星野源『夢の外へ』
星野源を聴いていると舞城王太郎みを感じるわけです。ラジオだと、『24時のハコ』滝音も面白かった。2人とも声良いし、テンションがちょうどいい。お笑い芸人に使うのはちょっと良くないかもしれないけれど、関係性に萌える感じがありますよね。
『ニューヨークのニューラジオ』銀シャリゲスト回はまたもやスーパー聞き役・屋敷がぶん回していた。あと5年くらいしたら、『あちこちニューヨーク』始まりますね。嶋佐はデルモの仕事をしていた。くりくり金髪。
Colors of Tokyo - 浮世を彩る東京のアイコンたちとDIESELの新作スニーカー - | Masteredmastered.jp
『キングオブコント2021』決勝は明日ですね。ニューヨーク優勝しちゃうんじゃないかと思っているけど、もう微妙に売れてしまっているので難しいかもしらん。そいつどいつ、ニッポンの社長とかチャンスかも、あとはマヂカルラブリーが3年ぶりなので、初出場のような新鮮さで優勝かっさらってしまいそうだなあ。お笑い王だ。
テレビのこと。『シンパイ賞』が終わってしまったので、録画してあるお気に入り回を観た。せいや孤独かい?孤独回はいつ観ても最高。ニューヨークが出た回はすべて面白かった。それと、加賀さんの復帰回も観た。帰ってくる場所としても機能していたので、『勇者ああああ』もそうだけれど、そういう島がなくなってしまうのは悲しいことでありますね。残念。『イコノイ、どーですか?』も終わってしまったし。
ドラマのこと。今季は『お耳に合いましたら』と『うきわ ―友達以上、不倫未満―』を観ていた。ベランダの壁を挟んで隣り合う2人。「非常時にはこの壁を突きやぶって隣へお逃げください。」と記されている。息苦しい日々に溺れそうになっているときに、うきわを投げ合う関係(浮気)。最終話で、森山直太朗と門脇麦が「中学のとき部活何やってた?」と話をするのだけれど、うきわを投げ合う関係の人たちがする会話としてベストなのでは、となんとなく思った。惨めな顔をよく似合っていた大東駿介は10月公開の『草の響き』で東出昌大と一緒なので楽しみ。
サッカーのこと。冨安がヤベーのですよ!アーセナルがヤベーのですよ!みなさん。私はもうグーナーになってしまいました…!22〜24歳の若手中心のヤングチームであるので、これから5年間くらいかけてチームを完成させていくことができるのならば、なかなか素晴らしき集団になるのではないでしょうか。アルテタって熱心な若手教授っぽいのですよね。それでまわりのみんながゼミ生みたい。
ノースロンドンダービーの完勝はあんまりにも素晴らしくて、サカ、スミスロウ、ウーデゴールの魅力ったら。美しい青年たちです。ユヴェントスは苦戦していたけれども、徐々に勝ち点を積み重ねることができている。ディバラもだんだんと復調してきたところで怪我をしてしまったので残念だけれど、キエーザとクアドラードの両翼にベルナルデスキ、クルゼフスキの偽9番でチェルシーに勝ってみせたアッレグリもここからですね。
映画のこと。ギリギリで濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』観ました。良いシーンはたくさんあったけれども、蛇足もいっぱいで179分という上映時間は明らかに欠点。うーんって感じで、これは今年のベスト!と断言できないのが残念、でも良かったです。良い良い。あとは、『イン・ザ・ハイツ』『フリー・ガイ』など楽しい映画も観ました。10月はようやく公開された『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、東出昌大『草の響き』、吉田恵輔『空白』などですかね。『恋する寄生虫』も観たいし、『明け方の若者たち』予告が公開されたけど、黒島結菜を観るためだけに映画館へと足を運ぶ価値があると思わされる映像だ。