TOVE (2020) Trailer | Moomins Creator Movie
映画『Tove』がフィンランドで公開されたようだけれど、日本での劇場公開は日程すら決まっていないようです。悲しい…。『世界ふしぎ発見!』でフィンランド特集を観てからムーミンを少しずつ読んでいて、自由で気ままに暮らし、多様な生きものが交流するムーミン谷の世界観に酔いしれている。反戦・反独裁をとなえる政治風刺雑誌『ガルム』や芸術家知識人サークルに風刺画を寄せていたトーベ・ヤンソンが目指したのは、ここではない場所。優しい世界だった。ムーミンの丸いフォルムにも魅了されるが、なにより親切が物語の進行を助けるということに泣いてしまう。まず『小さなトロールと大きな洪水』*1を読んだのだけれど、ヘビとの戦闘シーンや道中のできごとも実に優しい。殴ったり武器を使ったりせず、チューリッパ*2の美しい髪の毛の輝きでヘビの目を眩ませるという倒し方や道程でコウノトリのメガネを見つけたことのお礼として背中に乗せて運んでもらいたりする。『ムーミン谷の彗星』では、地球を破滅させるかもしれない彗星に対して、宇宙にひとりぼっちでいるのに、こんなにも怖がられたり嫌われたりしてかわいそうだと思うとあう、なんという優しさ!この世界で苦しんだ魂はみんなムーミン谷へいけるといいなぁと考えてしまうのです。
どうやらフィンランド人は日本人と通じるところがあるらしい。それらは『マッティは今日も憂鬱』にすべて描かれているのだけど、これがめちゃくちゃ面白い!「雑談のやり方がわからない」「店員さんが話しかけてくる」「すごくうれしいのに、伝わらない」「知らない人とペアを組まされる」「知ってる人だけど、あいさつするほどの仲なのか、微妙」などなど、日常の気になるところに共感の嵐だ。ページをめくるたびに笑いながら頷きまくってしまった。マッティよ…愛おしくて抱きしめたい。
生きづらいと感じている日本人には深夜ラジオがある。そうだラジオを聴こう。バナナムーンで、おさるの改名話。能町さんもTwitterにてメモを残していた。
おさる年表書いておかないと……
— 文筆業 (@nmcmnc) 2020年10月14日
1991 おさる(アニマル梯団)デビュー
2000 アニマル梯団解散
2004 モンキッキーに改名
2012 おさるに改名
2017 モンキッキーに改名
2020 おさるに改名
名前を変える。それはとても不思議で、なんだかとってもおもしろい。しかもそれが行ったり来たりするのなら尚更。当然、磯野貴理子→磯野貴理→磯野貴理子の話も立ち上がる*3。連想されるのは『IPPONグランプリ』での若林正恭のクリティカルでしょう。お題は「余計なことを思い出して下さい」なんて素晴らしい三段なんだ…。意地悪な視点だけれど、なんだかとっても重層的な可笑しさがある。名前を変えるということの逡巡と照れと決意が入り混じっていて、ちょっぴり泣けてもきそうだ。
『乃木坂工事中』を観ていても少しだけ泣きそうになった。白石麻衣卒業企画で一期生だけの大縄跳び。久しぶりに乃木坂工事中を観ていると、失礼ながら、和田まあやとかまだいたんだと思ってしまう。ごめんなさい。一期生だけの集まりを見ていると懐かしさでやられそうになる。もうみんな立派な芸能人だ。バナナマンが無理やり、昔のような雰囲気を作りだそうとしていて泣けてきてしまった。少し高圧的になって、ミスった人を追い詰めようとしてる設楽統の愛のこもった眼差しが懐かしかった。『日向坂で会いましょう』も続けて観る。レモンを食べる高本彩花と、オードリーと日向坂チームの卓球バトルで審判としてやってきた影山優佳のピースが愛らしい。卓球とか久しぶりにやってみたいっす。
『ピンポン』は松本大洋漫画と湯浅政明アニメも素晴らしいのですが、個人的に窪塚洋介(ペコ)がちょーイケてる映画verが最高に好きなのです。特別な声と所作に、圧倒的な軽さがペコを憑依させている。井浦新の爽やかスマイルもいい。反応、反射、音速、高速、もっと速く!スーパーカー!
[LIVE] Supercar - YUMEGIWA LAST BOY (Live Ver. from MORRIC)
井浦新が出演する、バカリズム脚本の『殺意の道程』はWOWOWなので観れそうにありません。『佐久間宣行のANN0』でのバカリズム出演回も面白かった。佐久間さんが『素敵な選taxi』主題歌『あたしの向こう』をかけていて、バカリズム→aiko→岡村結婚というつながりも実にスペシャルウィークでした。おぎやはぎとの電話繋ぎも最高。この木曜深夜においては完全に垣根がなくなっている。それで、おぎやはぎ矢作が出るということなので、金曜ドラマ『恋する母たち』を観たのだけれど、『あなたのことはそれほど』と同様に、仲里依紗が苦しんでいてつらい。矢作兼が出ている部分だけしか救いがなく、観ているのが大変なので、これは観ていられないかもしれない。話をラジオに戻そう。スペシャルウィークのなかでは、『三四郎ANN』がめちゃ面白かった!ずっとふざけてて、本当なことなどほとんどないという“くだらなさ”がまさにラジオを聴いている!と興奮に満ちた笑いが深夜を包み込み、腹がよじれました。さらに、ネットリテラシー批判的な視線もあるヘンテコなバランス感覚も良い。四千頭身・都築の痛いファンなんですよ!って嘆きが響けば響くほどTwitterには“都築 結婚”の文字が刻印されるのがつらい*4。『オードリーANN』あばれるくんの続きで『日向坂46ANN0』を聴いていたら、河田陽菜が「自粛期間中にギターとかピアノを始めたんだけれど、持続できなくて、今はもう何もやってない」と言ったら、潮紗理菜が「でもその一歩を踏み出すのがみんな難しいから、その一歩を踏み出せただけでもすごい!って言っていて、うわぁ、最高!なんたるポジティブパワー!となりました。潮やさしい!掃除のとき、お気に入りのものといらないものに分けて、まず、お気に入りのものから捨てるという河田陽菜の話が、不思議で不思議だった。