『ザ・ドリームマッチ』が6年ぶりに復活!*1と発表されてから、4月11日(土)をとにかく楽しみに待っていたのだけれど、もう本当に最高すぎた。DREAM'MATCHと掲げられた真っ赤な舞台。左右にコンビが分かれて座り、いつもとは違う相方をフィーリングカップルで選ぶ。あいつと組みたい!と意中の相手へ真っ直ぐに線が伸びていく。「えー⁈」と声が上がり、雷が落ちて、ハートが割れていく。もうドキドキ、ワクワクしながら観てしまう。そんな中、4人の矢印を集めたオードリー若林。おおっ!と僕はめちゃくちゃに興奮してしまい、ナイツ塙と組んでくれ!と願っていたら、まさかのくっきー!と新コンビ成立の文字が。わぁ、と声を出して驚いてしまった。ナイツ塙×オードリー若林のスーパー王道漫才も観たかったー。続いてロバート秋山が4人の複数票を集め、千鳥ノブと結ばれる。
お前がずっと欲しかった
山ちゃんがオードリー春日に言う。何度も何度も告白して、ついに結ばれるという美しさ。それを山ちゃんがやるってのがいいですよね。そして、ハライチ岩井も一途に渡辺直美に線を伸ばす。
想い続ければ、恋は実る
最終的に、ナイツ塙とチョコレートプラネット長田が残ってしまったわけですが、ナイツ塙はきっとオードリー若林と組む以外には考えてなかったんじゃないだろうか。ていうかフィーリングカップル楽しすぎる。
個人的に好きだったのは、やっぱりオードリー若林×野性爆弾くっきー!のネタ。
7話ぐらい見逃して、8話を見せられた
というダウンタウン松本の感想がズバリなんだけど、Netflix制作のドラマを観ているかのようなワクワク感。フィジカルでガラスを破っていくくっきー!、若林は未知の生物と超能力を用いて闘い、血を流す。隙間から光が漏れ、重厚な音楽が忍びより、倒したはずの敵が立ち上がるラスト。もうストレンジャー・シングスだよ!と笑ってしまった。物語を加速させるものが、近年テレビから避けられている、暴力と赤い血液というのが、なんとも堪らなく素晴らしい。破壊、暴力、笑い。北野武の作家性をも纏ってしまいそうなこの壮大なストーリーが投げっぱなしにされるのは、もったいないので、ぜひ続きをTBSで放送してもらいたい。最近、若林が着ている明るい色のパーカーに、いいなあ、欲しいなあ、と思ったりしています*2。
そして、なんといっても『醤油の魔人と塩の魔人』でしょう。笑いの真髄は音楽であると語っていたハライチ岩井が、極上のリズムネタを披露。岩井の手足の細さにゾクゾクしました。出てくる料理に塩か醤油かを選んでいくのだが、醤油が合う料理ばかりが運ばれてくる。塩の魔人の出番がなかなかやってこない。ラストに塩の魔人の大逆襲が待っているのだろうと期待していたんだけれど、最後まで来ず、塩の魔人は発狂。ラストの顔に、めっちゃ笑った。RAM RIDER作曲のリズムにのせて頭にこびりついてます。
霜降り明星の2人が誰と組むのかは、放送前から気になっていたのだが、せいやはバイきんぐ小峠、粗品はチョコレートプラネット松尾に*3。どちらも漫才ではなく、コントをやってくれたので、ありがたかった。せいやは漫才と同様、様々なものに憑依していく形式であって、クレイジーマンのような姿も観れて大満足。粗品は『R-1ぐらんぷり2019優勝者特番』でのそれのように、ギミックを用いたネタを披露。ドリームマッチというそれだけで新鮮に感じられるコンテンツであるのに、粗品のエンタメ要素を追加していく姿勢に唸りました。最後に残ってしまった、ナイツ塙×チョコレートプラネット長田のネタも個人的には、けっこう好きだった。最終的に、宗教のようなものに繋がっていくおかしさは、ゾフィー『野球部の末路』を観ているようで、僕はやはり、これ系のネタが好きなんだな、と再認識しました。バイきんぐ西村×サンドウィッチマン伊達のネタは、野球の知識があれば、楽しかったでしょうね。唯一、“江夏”という人物の名は『博士の愛した数式』から知ってはいたのですが…。
まあ、なによりも『ザ・ドリームマッチ』の復活が嬉しく、2020も本当に楽しかったので、毎年の恒例となると嬉しいばかりです。