かが屋は“青春”を見せてくれるだけではない、1000人もの人にリアルタイムで“青春”を共有してくれるのだ。一緒に楽しもう！まさに第7世代！と言ってしまいたくなるクリエイティヴさだ。新しいことをするだけではない、みんなに届けるにはどうすれば良いかを考える優しさだ。
「みんなのかが屋」*1は15分の間に設定やオチをコメントしてもらって、大人数でコントを作ってしまおう！という企画だ。流れるコメントを拾い上げ、たちまちコントに落とし込んでゆくかが屋の才能に感動せずにはいられない。
そして、#6は友人を誘ってドライブしながらコントを作ろう！というものなのだが、車内という密室の中で、2人の優しさに窒息しそうになってしまうではないか。もはや、かが屋には恒例となりつつある電波トラブルも、インスタライブなどを駆使して、楽しいイベントに変換していく。YouTubeにいったり、Instagramにいったり、視聴している側としては大忙しなのだが、かが屋を追いかけているようでとても豊かな時間になってしまう。サッカーも野球も試合をしている人だけに“青春”は訪れるのではない。応援している人、画面を通して観ている人、全ての人に同様に“青春”は訪れる。やはりかが屋は“青春”を独り占めになんかしない。それだから、家事をしながら観る人、カレーを作りながら観る人、塾の休憩中に観る人、勉強をサボって観る人、バイトの合間を縫って観る人など、「かが屋」を生活の一部に組み込んで、固まった画面を何度も切り替えながら追いかけ続ける。“青春”はいつだって手にできるというように、かが屋を乗せた車は走り続ける。
最初のゲストはまんじゅう大帝国の田中さん。ライブの合間にやってきて、うまいオチを残してまたライブに帰っていく。なんて素敵な置き土産なんだ。視聴者がゲストを予想する際に様々な芸人さんが出てくるのに、そのみんなが優秀であることに驚いてしまう。そして、もしかしたらこの人は来てくれるんじゃないか？と思わせてくれる芸人さんたちのフットワークの軽さとかが屋の交友関係も羨ましいかぎりだ。
次のゲストはゾフィー上田さん*2とザ・マミィ林田さん。少し顔を赤らめてやってきた2人とやるコントは、“青春”がテーマに。撮影現場に向かう場面なんて、まさに“青春”そのものではないか！羨ましい！！！チェだぜ！！！！！
寒い夜の目黒川でコントをする微笑ましさがみんなを幸福にする。笑いの積み重ねによる賞レースも良いが、豊かな感情に彩られるこんなコントは素敵じゃないか。「みんなのかが屋」はやっぱり“青春”だ。「みんなの青春」だ。アーカイブが残ってるので、いつだって始めることができるのは素晴らしい。
「みんなのかが屋 スタートです」
