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テレビ特区「メモ泥棒の独白」「1分だけ付き合って下さい」

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 12月30日、フジテレビの若手ディレクターたちがやりたかった企画をほぼそのまま実現するという番組が放送された。

 その中でもバラエティ制作3年目の城山Dがつくった「メモ泥棒の独白」とバラエティ制作2年目の岡本Dの「1分だけ付き合って下さい」が面白かった。

 「メモ泥棒の独白」はお笑いコンビのかが屋の賀屋がメモを見ながら、冷蔵庫に缶ビールをしまっているシーンから始まる。しかし、そのメモに書いてあるのは、そば、めんつゆ、鏡餅、正月飾りなどでビールは書かれていない。実は、そのメモは他人から盗んだもので、他人のメモを見ているとその人の生活の一部を盗み見ているような感覚になって、それがたまらないのだと賀屋が演じるメモ泥棒は言うのだ。

 そして、若者のメモ、私立恵比寿中学柏木ひなたのダンスフォーメーションのメモ、南海キャンディーズ山里亮太の闇メモ、土屋太鳳などのメモが露わにされる。

賀屋のヤバイ奴の演技をブリッジに、様々な他人のメモが登場し、まさに他人の生活の一部を盗み見ているような感じで面白かった。前田祐二の「メモの魔力」とかも話題になっているし、メモにはとても魅力があるんだろうな。

 その後、かが屋の加賀が警察官として登場し、窃盗、盗撮などの罪でメモ泥棒は逮捕されてしまう。ただメモを披露していくだけでは飽きてしまいそうだけど、かが屋のコントの一部として進行していくので物語のように観ていける。他の芸人さんでも観てみたいなと思った。*1

 

 「1分だけ付き合って下さい」は本当にヤバすぎて面白かった。岡本Dが女性タレントのほのかに1分だけ付き合って下さいと懇願し、承諾を得る。1分の間に指輪を渡したり、ツーショット写真を撮ったりを強引に進めていく。そして、1分が終わる。しかし、本当の狙いはここからで、1分でも付き合ったのだから、別れたあとは「元カレ」と定義して良いと主張するのだ。そしてもう一度告白する。*2知り合い、友人を飛び越えて、一気に元カレになれば、一から告白するより成功率が良いのではないかと言うのである。もちろん成功するわけはないのだが、「そんなわけはない」と足にしがみついていこうとする諦めの悪さもとても楽しい。編集、ナレーションも本当にゲスくて、とても面白いのだ。いろんな女性タレントに突っ込んでいって玉砕していくのを観ていきたい。

*1:空気階段ゾフィーさらば青春の光とか

*2:「よりを戻す」ということになる