最近はカネコアヤノにゾッコンなのです。
ミラーボール回して
今日はダンスを
すべて忘れるダンスを
夜が明けたら送って行くよ
スーパーカーで
歌声も目線も衣装も全てがカッコよくて、可愛らしいのです。新作アルバム「燦々」に入っている「光の方へ」は映画「わたしは光をにぎっている」の主題歌にもなっていて、どちらもとても素晴らしい。
今年の秋は、とても多くのドラマを観ている。火曜日に「まだ結婚できない男」と「G線上のあなたと私」金曜日に「時効警察はじめました」土曜日に「俺の話は長い」日曜日に「グランメゾン東京」
なんだ、たったの5つじゃん!いっぱいじゃ、ないじゃ〜ん、と思う人もいるかもしれないけど、僕にしては、とても多いのです。
特にお気に入りなのは、「G線上のあなたと私」
第7話で、主人公の也映子は
ぜんぶ人間愛だよ。
恋とか愛とかばっかりじゃないよ。
わたしたちの間にあるものは。
わたしたちって、この3人だけじゃない。
眞於先生も含めてだよ
と言う。そのあとになって、自らは心を痛めるのです。愛おしい也映子を波瑠が演じていていることが、さらに良いですよね。パーソナリティが反映されているような役で、とても素敵です。「この世界の片隅で」で、のんが声優をつとめた、すず役のように、波瑠の優しさ声で、アニメの声優を担当できたら良さそうですよね。
11月のあたまには、イザベル・ユペールの素晴らしさに、また気付くことができた。今回観た「グレタ」でも本当に美しい。冷えて透き通ったような美しさは、やはり映画を観るたびに、目が離せなくなりますね。
20日あたりに、祖母の家に行く新幹線の中で、町田康の短編集「記憶の盆踊り」を読んだ。その中でも「百万円もらった男」が好きだった。ある男が百万円で自分の才能を売るんだけど、その才能というのは、大したものではなくって、この僕の才能を百万円で買ってくれるんですか⁉︎もちろん売りますよ!ありがとうございます!てな感じで売ってしまうのです。しかし、やがて、その才能を買った人は飛躍し、世間で大活躍してしまうのです。自らの才能を信じれず売ってしまった男は、才能の無くなった枯れ果てた地を耕してゆくのです。町田康さんの独特の文体に慣れるために、この本はとっつきやすいのではないだろうか、と思う。
アニメはやっぱり「ハイスコアガール 」が素晴らしい。矢口 春雄と大野 晶の2人の世界で物語は進んでいくんだけど、その背中を見ている日高が切ないのです。日高が救われる世界を夢想しては、切なくなってしまうのです。
11月30にはTAMA NEW WAVEに行ってきた。グランプリは「旅愁」、特別賞は「おばけ」となった。「旅愁」は中国の方の作品で、ゲストに来ていた、ユーロスペースの支配人・北条誠人さんが言及していたように、村上春樹っぽさがあり、揺れ動く心の模様が描かれていた。
「おばけ」はもちろんとても良かった。「金属バット」が声で出演していて、孤独に映画を撮る行為が金属バットを通して、宇宙にまでつながるという感動的な映画だった。金属バットのラジオバンダリーを聴きながら、街を闊歩しているような日々を肯定してくれる。どこかで観れるチャンスがあったら、ぜひ。