海になりたい。「2023.04」

f:id:nayo422:20230510012319j:image 4月のこととしては、やっぱりThe 1975である。ネイマールを見たときくらい感動したと言ったら変な感じだけれど、カッコいい存在というのはこういうものなのだなっていうのを実感する時間でありました。『Sincerity Is Scary』では、お客さんが帽子を投げて渡していたりと会場の一体感もあった。本当にカッケー、ってだけである。最近の音楽では、Homecomings『New Neighbors』が美しい。もうずっとこればっかり聞いている。

New Neighbors

IRORI Records

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『ribbons』の始まりはスピッツ『涙がキラリ☆』である。この時代に「隣人」としての歌われることは大切であると思う。畑正憲、大江健三郎、坂本龍一。みんな死んでしまう。坂本龍一は『新潮』での連載を楽しみに読んでいたので、なぜか死なないと勝手に思っていた。まったく当然のように死なないと思っていたのだ。であるから、本当に喪失感がものすごい。どうしようもない。

セブン『あんバタートースト』をパンポテたっくんが好きと言っていたので、食べた。

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なーんだが何も思い出せない。1ヶ月のことをまとめて書くにはしっかりメモしておかないといけない。

『私が女優になる日』が面白い。今ニューヨークの番組でいちばん面白いのはこれである（3月でニューヨークの番組めちゃくちゃ終わったけれども）。セカンドシーズンも面白かったけれど、今回の方がみんなキャラが立っているし、番組としてもセカンドシーズンで土台ができたので、サードシーズンは最初から完成された番組になっている。良いですね。カナメストーンとニューヨークのツーマンライブの前にあった収録は『私が女優になる日』であったのだ。 f:id:nayo422:20230422023354j:image そして、そこには宮地果緒さんのお姉さんもいたらしい。カナメストーンこの番組に来ないかなあと期待してしまう。

『ラヴィット！ミュージアム』に行った。今までのTVerサムネイルが並んでいて、いろいろと思い出して懐かしんだ。もうだいぶ昔のことのように思えてしまった。 f:id:nayo422:20230601225838j:image f:id:nayo422:20230602013406j:image
f:id:nayo422:20230602013409j:image 『ラヴィット！』はあとどれくらい続くのだろうか。基本的に木曜日は録画してあるのだけれど、たまに録画できてないものなどもあるので、曜日ごとのBlu-rayなど販売してくれたら嬉しい。たぶん権利問題などで無理なのだろうけれど。

本のこと。村上春樹の新刊。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で描ききれなかった物語ということで、かなり楽しみにしていたのだけれど、これかぁ…って感じであった。半分くらいで閉じてしまった。宇野常寛が『砂漠と異人たち』で言及していた通り、外部に救いを求めるのではなく、内側を眼差さないといけないのだ、と思った。私は『街とその不確かな壁』というタイトルを見た時に、これは…ミハル・アイヴァス『もうひとつの街』がくるのではないか…と期待していたのだけれど、まったくそうはならなかった。残念である。外側に世界を見出すのではなく、アイヴァスの本のように内側に折り畳まれた、図書館の本棚の隙間にこそ世界を見出さなくちゃいけなかったのだ。しかし、村上春樹も74歳であるし、この歳でこれだけ長いものを書けるのと、書こうと思うのすごいや、とは思うのである。まあ、好きっちゃ好きなのだ。

街とその不確かな壁

作者:村上春樹
新潮社

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疲労社会

作者:ビョンチョル・ハン,横山陸
花伝社

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サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち-

作者:ひぐらしひなつ
エクスナレッジ

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セリエA発アウシュヴィッツ行き～悲運の優勝監督の物語～

作者:マッテオ・マラーニ
光文社

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マッテオ・マラーニの本も衝撃であった。素晴らしい本だ。アーレントが「悪の凡庸さ」といったように、本書が示すのはこれがあまりにも残虐な意思のもとに行われているのではなくって、あまりに行政的な手続きによって遂行されてしまっていることなのである。こんな残虐な歴史を経験しながらも、世界には差別や殺戮が存在し続けている。イタリアでも日常茶飯事にようにスタジアム内外でも巻き起こっているし、日本でも入管法をめぐるもので目の当たりにする。人間は酷く凡庸である。難民受け入れなど多様な意見があるだろうけれど、その判断過程と意思決定の方法はしっかりと見ていかないといけない。というか、ここで結論だけみて同意するなり反論するなりしている人はさすがにどうかとも思う。日本は本当にパラディ島なのだ。

『カルチョ2020』のエントリーを書いた。

サッカーキング『CALCiO 2020』番外編俺はフィレンツェに行くんだ〜人生トーク〜 - 昨日の今日kinounokyou.hatenablog.com

このエントリーに書いたことは最近本当にずっと考えていて、もうあっという間に私たちは死んでしまうのに、こんなことで良いのだろうか、と思ってしまう。未来における友だちと会う回数が数えられてしまう。そんなことで良いのだろうか。

『あちこちオードリー』でヨネダ2000誠が「部活の時だけみんなと話して、それ以外はあんまり喋らなかった」という話をしていて、とても共感しました。 f:id:nayo422:20230510091321j:image わたしもこの感ある。教室にあんまりいなくて、授業が終わると廊下に出て、サッカー部の溜まり場みたいなところに行っていた。昼休みも教室を出た。教室では突っ伏してずっと寝ていただけである。なので、まあまた部活的な空間を見つけなきゃいけないんだよなあと思う。細江さんが東京マラソン走っているの見て、私も42.195キロ目指して頑張ってみようかな、など思っている。わたし、『ちゅ、多様性』相当好きだ。